ポケモン剣盾騒動について思うこと

お久しぶりです。もう今年も半分が終わるそうです。冗談きついですね。どこからか「お前の投稿頻度の方が冗談じゃ済まない」という声が聞こえる気がしますが気のせいでしょう。気のせいですね。

さて、ここ数日色んな意味で話題のポケモン剣盾ですが、今回はその一連の騒動について、私が考えたことを話させて頂きます。

◯ガラル図鑑を除くポケモンの輸送制限について

言わずもがな、今荒れてる一番の原因ですね。最初に聞いた時は、私も思わず「冗談じゃねえよ」と言い放ちました。しかし、別に誰も「冗談で言ってない」のです。

 要点を簡潔にまとめると、

・剣盾で登場しないポケモンに限り実質互換切り

・「クオリティ」と「全員集合」を天秤に掛けた結果「クオリティ」が勝った

・今後「一つのソフトで全ポケモンが揃うことは無い」かも知れない

こんなところでしょうか。まあ言ってしまえば「荒れて当然」な内容ですね。

個人的には、やはり発表のタイミングが悪かったと思います。互換の有無を誰もが心配する中発表された「ポケモンHOME」。バンクから、ピカブイから、GOから、全てのポケモンをHOMEに連れて行ける。これで互換切りは無い。誰もが胸を撫で下ろしたはずです。

更に、この「輸送制限」の発表はポケモンダイレクトの直後。大多数の人がダイレクトで公開されなかった「ちょっとした追加情報」でもあれば良いな、程度の気持ちで観ていたのではないでしょうか。

ところが、蓋を開けてみれば出てきたのは既に解決したはずの互換問題。正に「上げて落とす」。

期待通り「ちょっとした追加情報」として、新ポケモン2匹が判明しましたが、それに誰も見向きもしない程に「輸送制限」は我々トレーナーにとって大きな問題。悪統一使い達が待ちに待った「悪/妖精」の新ポケモンすら、ほとんど話題になりませんでした。

しかし、この問題はポケモンというコンテンツを続けていく以上、避けては通れないものであることも確かです。剣盾で全種を揃えたとしても、次世代に問題を先送りにするだけで何の解決にもなりません。

今回の判断が正しいかどうかは誰にも分かりませんが、ハードの移行という大きな節目であるこのタイミングでの「輸送制限」は「今後もポケモンと真摯に向き合っていきたい」という開発陣の思いあってこそのものだと私は思います。少なくとも、この方針を発表した時の増田さんの表情に嘘は無いでしょう。

増田さんを始めとした開発陣の方々に対する批判は、気持ちはよく分かるもののやはり悲しいものです。ドラマなんかでよくある「大切な人の死を受け入れられず、遺族が医師を責め立てる」シーンと、事の程度は違えど同じこと。悲しいことは誰かのせいにしたくなるのが人間で、傍から見れば「いや医者は悪くないだろ」と思えるのに、いざ自分が耐え難い現実に直面すると、怒りの矛先を誰かに向けてしまう。

ただ、それをすることで事は好転するのでしょうか。「輸送制限」が撤回されるのでしょうか。仮にされたとして、そんなやり方でガラルに上陸したポケモン達は、この先付いて来てくれるのでしょうか。私達が守ろうとしている大切な戦友は、そんなことを望んでいるのでしょうか。

メガシンカZワザの廃止について

これに関しては、英断だったというのが私の意見です。

どちらもそれまでのポケモンの常識を覆した要素でしたが、この2つは元々「その世代の象徴」であり、次世代にまで持ち越されるべきものでは無いのです。特にメガシンカは、最初から「カロス地方でのみ見られる現象」だったはずです。それがウルトラサンムーンまで残留していたことの方が異常でした。が、私はメガシンカZワザも大好きです。あれだけカッコ良いメガアブソルも、全てを焼き払うメガヘルガーも、破壊の限りを尽くすメガバンギラスも、加速からの超火力で噛み砕くメガサメハダーも、マジミラと高耐久が頼れるメガヤミラミも、ハイパーダーククラッシャーで悪い顔するガオガエンも、もう見られなくなるというのは非常に辛い。しかし、この2つにダイマックスまで加われば、対戦バランスが更に取りづらくなり、廃止にすることもまた難しくなる。何より、開発陣が「増え続けるポケモンのモデルとクオリティの両立」に限界を感じている以上、本当にどうしようもなかったのでしょう。

◯今後について

実を言うと、引退しようなんて考えには一度も至ってません。私は進み続けます。あの人に、視聴者の皆さんに、何より、相棒達に誓ったから。「もう立ち止まらない」と。それに、私の相棒は「共に行けないのなら行かないでほしい」等とは言わないはずです。寧ろ「今まで散々扱き使いやがって、過労死するだろ休ませろ」くらい言いたいところでしょう。もしガラルに相棒の居場所が無いのなら、暫くはアローラでバカンスでも楽しんでもらおうと思います。今まで本当に相棒にはベッタリだったので、いい加減相棒離れするべきなのかも知れません。まあ、確定しない内は続投を願い続けますし、総選挙1位、スマブラ参戦の実績を持つゲッコウガならば、その可能性は大いにあると思っております。いないならいないで、また一から新しい環境に身を投じるのも中々楽しそうです。手札に希望のカードが無いのなら、次のチャンスで引き当てるのみ。配られたカードに文句を言うよりも、どう使いこなすかを考える方がよっぽど有意義でしょう。今回登場出来なかったポケモンが、今後も登場しないなんて誰も言ってません。嘆くのは、誰かがそれを公言してからでも遅くない。これを読んで下さっている貴方が、どういう選択をしようと誰も責めたりしません。ただ、辛い別れのその先に、悲哀も憤怒も吹き飛ばすような、新しい出会いがあるのなら、そんなに素晴らしいことは無いと私は思います。